2008年5月30日金曜日

「バッテリー」(あさのあつこ著)



数年前に読んだ作品です。知らなかったのですが、NHKでドラマ化していますね。
この作品は単なる友情物語ではありません。著者のあさのあつこさんは、ここ数年子どもがからむ様々な殺人事件があるが、教育の専門家や心の専門家の人たちのコメントには疑問を感じるという。子どもを変えていくのではなく、親や先生、周りの人が変わっていくことも大切ではないのかと話していたのがとても印象的であった。確かに親や先生、専門家の枠組みに子どもを当てはめようとすることが多々あるように思う。
子どもと関わっていくことで大人も変化・成長していくというところが面白い。児童文学だけにどどまらない、大人も読めるよい本でした。全6巻あり読みごたえあり。

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