2009年8月28日金曜日

やりたくない仕事こそ!

先日、行政で働いている管理職の人と久しぶりに出会い話をしました。
その人は、最近の若者はやりたい仕事はとてもはりきってやるのだけど、
やりたくない仕事を避ける傾向が強いと、
そして、誰もがやりたくない仕事こそすることが大切なんだけどね、
と話をしてくれました。
確かに、その通り。

この話を聞いて、コラムニストの山田五郎の言葉を思い出しました。

「人間ね、やりたいことやるために、やりたくないことを9やらないと
 やりたいこと1個ができない」

やりたい仕事1つをするためには、やりたくない仕事を9やることが大切なのです。
その9のやりたくない仕事をやることが、やりたい仕事のためには必要なのです。
やりたくない仕事はやりたい仕事にプラスしていくものなんですね。

2009年8月26日水曜日

『1Q84』に挑戦

今年の夏の読書は何を読みましたか?
私は村上春樹の作品をまだ読んだことがなかったので
最新作の『1Q84』に挑戦しています。
昨日Book1を読み終えたところです。

発売と同時に本屋さんには長蛇の列があっただけに
彼の作品はまだ途中ですが奥深いなと感じております。

先日ちびっ子プチ修行の時に子どもたちにも話しましたが
本を読んでいると実にいろいろな人と出会うことができます。
一日に会う人は、限られています。
しかし本を読めば様々な人と会うことができます。
また、登場人物に自分を重ねたり、あるいは客観的にみたりして
楽しむことができます。
さらに彼らから色々と学ぶことができます。
だから読書はやめれません。

『1Q84』にも実にたくさんの人が登場します。
今後どう展開していくのが非常に楽しみです。

夏読んだ本でお勧め本がありましたら是非コメントください。

ちびっ子プチ修行の様子

夏に行われたちびっ子プチ修行の様子です。
僧侶2名が交替で修行をしながら撮ったのですが
ピントがあっていない写真ばかりで…
お見せできるのはこの2枚ぐらいです。


背筋を伸ばし正座をしてお経を唱えている様子



お坊さんのお話を聞いているちびっ子たち

2009年8月21日金曜日

しなる

世界のうつ病患者の数は約1億2000万人(WHOの統計)
平均すると10人に1人以上はうつ病になる可能性をもっていると言われています。

あまりにも急激な社会の変化についていけなくなり、身心疲れてしまったのだと思います。
経済もどんどん成長し行きつくところまで行き、多様な価値観の中において
生き方を見つめ直す時期にさしかかっているのではないでしょうか。

自分を鍛えたいと修行を申し込んでくる人がいます。
今の時代、鍛えるとは、頑張るということだけでなく
「休む」「やらない」という考えを持つ勇気や智慧を育てていくことだと思います。

作家の五木寛之氏が言っていましたが、「しなる」ことが大切だと。
竹が「しなる」といいますが、しなれば少々重いものでも耐えることができます。
あるいは、しなることにより重いものを落とすことができます。
しならない竹は折れてしまいます。
人間の心も同じだと思います。

現代は一億総うつ時代とも言われています。
しなるように、そして休みながら、ゆっくりと行きたいものです。

2009年8月17日月曜日

ちびっこプチ修行開催


菱浦の西方寺にて子どもたちのプチ修行が行われました。
小学校低学年の子どもたち15名の参加でした。

暑い中、本堂に響き渡るお経の声。
近所に住むお寺のお檀家様も子どもたちの大きな声に
びっくりしていました。

途中、足が痛くて涙を流しながら頑張ってお経を唱えていた子どももいました。
仏様の絵をかいたり、お坊さんのお話もありました。

いつもとは違うお寺の独特な空間と厳しいお坊さんに緊張していたようですが、
約2時間のプチ修行、最後まで集中して取り組んでいました。

「大人たちこそやればよいのに」という見学された人や周りからの声が多かったのが
意外でした。

次回は8月19日(水)に行われます。

2009年8月16日日曜日

仏教とは

お寺の近くにお婆さんが一人で住んでいました。
このお婆さんはいつも泣いていました。

そのことを知ったお寺の和尚さんは哀れに思い、お婆さんの家を訪ねました。

「いつも泣いていますが、何が悲しいのですか?」と尋ねると

お婆さんは
「私には二人のかわいい娘がおりました。一人は傘屋に嫁いでいます。
 でも晴れの日は傘が売れずに困っているだろうと考えると
 涙があふれてくるのです。
 もう一人の娘は下駄屋に嫁ぎました。でも雨の日は下駄が売れずに
 困っているだろうと考えると、また涙があふれてくるのです。」

話が終わってからまた泣き出しました。

話を聴いた和尚さんはやさしくお婆さんに伝えました。
「お婆さん、晴れたら下駄屋の娘さんは喜んでいて、そして雨が降ったら
 傘屋の娘さんが喜んでいるんですね。」

お婆さんは「そうですね」と言い、それからニコニコと暮らせるようになりました。


いかに人が楽しく暮らせるようになるのか、その方法が仏教なのです。

2009年8月10日月曜日

共命之鳥(グミョウシチョウ)と酒井法子

極楽の世界には共命之鳥(グミョウシチョウ)と呼ばれている鳥がいます。
一つの胴体に2つの頭を持つ鳥で、2つの頭はそれぞれ別々の心をもっています。

あるとき、片方の頭は
「隣に頭がなかったら、俺はもっと餌を独り占めにできる」と思いました。
そして隣の頭の鳥に毒を食べさせ殺してしまいました。
しかし身体は一つなので、もう片方の鳥も死んでしまいました。

そのような事件から他の共命之鳥は
「他を滅ぼす道は己を滅ぼす道、他を生かす道こそ己の生かされる道」
と鳴き続けています。

この共命之鳥は、我々の姿かもしれません。
今よりもお金持ちになりたい、もっと幸せになりたいと思いがちです。
この言葉の裏には、自分だけがという言葉は隠されていませんか?
無意識に自分だけ幸せになり、他の人は不幸でもよいと思っているかもしれません。
結局このような考えは、不幸は他人へ、そして自分だけがHappyとなります。
我々はいつも周りの人の幸せを考えることなど出来ないのかもしれません。
ついつい、自分が自分がとなってしまうのです。

だからこそ、この鳥が愚かだとは言えないのです。

今の世の中、他人の痛みにもっと敏感になり、自分のことのように
考える姿勢がとても大切なのかもしれません。

最近の酒井法子容疑者の覚醒剤の事件。別に彼女のファンではありませんが
連日彼女を叩く報道がされています。確かにしたことはよくないことです。
しかし、自分とはまったく関係のないことのようにして叩くことよりも、
手を出さないようにするためにはどうしたらよいのか、覚醒剤の危険性、
誰でもありうるということを前面に押し出して報道して欲しいと思います。

「他を滅ぼす道は己を滅ぼす道、他を生かす道こそ己の生かされる道」と
いつも共命之鳥は鳴き続けていますので。

2009年8月5日水曜日

お盆とは?

正式には

 盂蘭盆会(うらぼんえ)と言います。

これはインドのサンスクリット語(ウラバンナ)を漢字で音写したものです。
直訳すると「逆さづり」です。

お盆の行事は、お釈迦様のお弟子さんの一人である目連尊者(もくれんそんじゃ)が
母親を救う話からきています。

目連尊者は今でいう超能力をもったお坊さんでした。
亡き母親を超能力で見たところ、
なんと母親は餓鬼道に落ちて「逆さづり」にされて苦しんでいました。

餓鬼道とは?
仏教では人は死んだら六道輪廻の世界に生まれ変わると考えます。
どこの世界に生まれ変わるかは生前の行いで決まるとされています。

六道輪廻の世界
 (苦しみの多い順です)
1.地獄道
2.餓鬼道(飢えや渇きに苦しめられている世界)
   昔、子どもたちはよく腹を空かせていたのでガキと呼ばれるようになりました。
3.畜生道
4.修羅道
5.人道
6.天道

この六道輪廻の世界はいずれも悩み、苦しみの絶えない世界です。
仏教はそれらの世界から脱出(解脱)することが目的なのです。



目連尊者はどうしたらよいのか、お釈迦様に相談しました。
お釈迦様は、
夏の修行が終わる7月15日(旧暦)に多くの僧侶を招き、お供え物をして
供養すれば母親を救うことができるといいました。

目連尊者はその通りに実行すると、功徳によって母親は極楽の世界に往生しました。

これが今で言うお盆の始まりです。
そしてこの日は、母親だけでなく、父親、ご先祖様に感謝し供養する大切な日となりました。

2009年8月3日月曜日

報復のない世界

法然上人は幼くして夜討ちにあった父を亡くしました。
父親は死ぬ間際、法然上人に
「決して仇討ちをしてはいけない。仇討ちをすれば、恨みは恨みを呼んで、決して治まることはない。出家して私を弔い、自分も苦しみから逃れる道を探しなさい」と言い息を引き取りました。
平安末期、親が殺されたなら仇を討つのは当たり前の時代だったようです。

33個目の石(森岡正博著)という本があります。
自殺や脳科学、環境問題などなど、思索したエッセイなのですが、
その中で、「33個目の石」というタイトルで
2007年に起きたアメリカの大学での銃の乱射事件のことが書かれていました。
キャンパスにはその事件で亡くなった人を悼む32個の石が置かれました。
しかし、そこに石を加えた学生がいました。
それは、33個目の石です。
その石は、自殺をした犯人を悼むものでした。
石は誰かが持ち去りましたが、また別の人が石を置いていきました。

報復のない世界はいつ訪れるのでしょうか?

2009年8月2日日曜日

外と内

8月2日付の読売新聞に彫刻家イサム・ノグチさんの言葉が紹介されていた。
東洋人は住宅の外側には内側にほど関心を払わない


この記事を船の中で読んで、ふと船室を見回すと…
多くの子どもが静かにゲームをしていた。
デッキをみたが子どもの姿はほとんどない。

子どもは外の海や空、景色などには内側にある遊びほど関心を払わないのか?

2009年8月1日土曜日

和菓子の恩

仕事で東京です。
今日は携帯より投稿ですが、うまくいくかな?

栄養バランスを気遣うことはありますが
どんな時間帯に食べるとより効果があるのか
という時間栄養学についての講演を聞きました。

そこでの面白い話です。
お菓子は脳の活力源。洋菓子は若い人、和菓子は年配の人に好かれています。
洋菓子の食べ過ぎは身体によろしくない。
何故なら突然死のリスクを高めるそうです。
だからこそ
仰げば尊しの歌を忘れてはいけない
と言っていました。
病は遠とし♪
和菓子の恩♪