正式には
盂蘭盆会(うらぼんえ)と言います。
これはインドのサンスクリット語(ウラバンナ)を漢字で音写したものです。
直訳すると「逆さづり」です。
お盆の行事は、お釈迦様のお弟子さんの一人である目連尊者(もくれんそんじゃ)が
母親を救う話からきています。
目連尊者は今でいう超能力をもったお坊さんでした。
亡き母親を超能力で見たところ、
なんと母親は餓鬼道に落ちて「逆さづり」にされて苦しんでいました。
餓鬼道とは?
仏教では人は死んだら六道輪廻の世界に生まれ変わると考えます。
どこの世界に生まれ変わるかは生前の行いで決まるとされています。
六道輪廻の世界
(苦しみの多い順です)
1.地獄道
2.餓鬼道(飢えや渇きに苦しめられている世界)
昔、子どもたちはよく腹を空かせていたのでガキと呼ばれるようになりました。
3.畜生道
4.修羅道
5.人道
6.天道
この六道輪廻の世界はいずれも悩み、苦しみの絶えない世界です。
仏教はそれらの世界から脱出(解脱)することが目的なのです。
目連尊者はどうしたらよいのか、お釈迦様に相談しました。
お釈迦様は、
夏の修行が終わる7月15日(旧暦)に多くの僧侶を招き、お供え物をして
供養すれば母親を救うことができるといいました。
目連尊者はその通りに実行すると、功徳によって母親は極楽の世界に往生しました。
これが今で言うお盆の始まりです。
そしてこの日は、母親だけでなく、父親、ご先祖様に感謝し供養する大切な日となりました。
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