2009年8月16日日曜日

仏教とは

お寺の近くにお婆さんが一人で住んでいました。
このお婆さんはいつも泣いていました。

そのことを知ったお寺の和尚さんは哀れに思い、お婆さんの家を訪ねました。

「いつも泣いていますが、何が悲しいのですか?」と尋ねると

お婆さんは
「私には二人のかわいい娘がおりました。一人は傘屋に嫁いでいます。
 でも晴れの日は傘が売れずに困っているだろうと考えると
 涙があふれてくるのです。
 もう一人の娘は下駄屋に嫁ぎました。でも雨の日は下駄が売れずに
 困っているだろうと考えると、また涙があふれてくるのです。」

話が終わってからまた泣き出しました。

話を聴いた和尚さんはやさしくお婆さんに伝えました。
「お婆さん、晴れたら下駄屋の娘さんは喜んでいて、そして雨が降ったら
 傘屋の娘さんが喜んでいるんですね。」

お婆さんは「そうですね」と言い、それからニコニコと暮らせるようになりました。


いかに人が楽しく暮らせるようになるのか、その方法が仏教なのです。

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