2009年12月31日木曜日

よいお年を!

朝目を覚まして外を見ると、うっすら雪化粧。
波も高く船は全便欠航。
大荒れの大晦日となりました。

今年一年、プチ修行等で色々な方とお会いして話をすることができました。
そして強く感じたのは、皆色々な過去を背負って生きているんだなということでした。

プチ修行やこのブログの役割は
ちょっと荷物を降ろして休憩してもらったり、軽く感じてもらったり
背負って歩いている道に光を灯してあげたりすることではないかと思っております。


今年もブログをご覧下さりありがとうございました。
来年が皆様にとって良い年となりますように。

合掌

2009年12月28日月曜日

あなたの知らない世界~地獄編③~

黒縄(こくじょう)地獄

等活地獄の下にある地獄です。

殺生や盗みの罪を犯したものが行く地獄です。

黒縄とは
大工さんが墨のついた糸を張って板に線を引く道具のことです。

ここでは黒縄で身体に線が引かれ、鬼たちにのこぎりや斧などで切り刻まれるのです。
切られてもまた身体は元にもどり、その苦痛が繰り返されます。
また煮えたぎったお湯が入っている釜の中に落とされたり、
さらには、真っ赤に熱をもったバーベキューの網のような上に落とされたりするのです。

等活地獄の8倍の刑期で苦痛は10倍と言われています。

2009年12月23日水曜日

心こそ心まどわす心なれ

古歌に「心こそ心まどわす心なれ 心に心こころゆるすな」とあります。

心は欲望を求めコロコロと動いていきます。
あれが欲しい、これも欲しいと際限なく突き進んでいきます。

手に入れたとしても、次にもっともっとと追い求め、またコロコロと
欲望の道を転がっていきます。

欲望の道を転がる心をお釈迦様はもとめてはいません。
コロコロ転がる心にブレーキをかけることが大切だと仰っています。

そのように精進できる心を求めなくてはなりません。

もうすぐクリスマス。
一番欲しいものは、そのような心です。

2009年12月21日月曜日

熱帯魚を飼育されている方へ


一ヶ月前から熱帯魚を飼育しています。
グリーンネオンとオトシンがいますが、どれも元気に泳いでいます。

しかし一つ問題があります。
それは生体数が多すぎるということです。
容量が約10リットルなので10匹程度で充分だったのですが
はりきってグリーンネオンを最初から20匹も購入してしまいました。
ろ過能力はアップさせているので飼育には今のところ問題はありませんが
ゆくゆくは5匹程度にして他の魚を購入したいと考えています。

そこで
町内の方でグリーンネオンを飼育してみたいという人がいましたらお譲りいたします。
何匹からでも大丈夫ですので右上のメッセージ送信よりご連絡いただけると助かります。

あなたの知らない世界~地獄編②~

等活地獄

一番地下浅い所にあるのが等活地獄。
浅いとはいっても一万キロ以上ありますが。

生前に殺人、殺生、乱暴をした者が行く地獄です。
刑期は1兆6600億年。

地獄には鬼がおり、鬼にまな板の上にのせられ、身体を切り刻まれたり、
つぶされたり、またこの地獄に堕ちた者同士でお互い骨だけになるまで
傷付け合うような殺し合いが繰り返されています。
人間は当たり前のように動物の身体を切ったり、焼いたり、煮たりとしていますが
ここではそれが人間に行われているのです。

等活とは、ひとしくよみがえるということ。
死ぬ程辛い目にあってもまた蘇り、鬼たちに責められたり亡者同士の殺し合いが
刑期中ずっと繰り返されるのです。

またここには煮えたぎった糞尿の池があり、そこに入れられ糞を食べるのです。
そして池にいる沢山の虫につつかれて骨までも食いちぎられてしまいます。

人をバラバラにする信じられない事件などがありますが
この世もまさに等活地獄と化しているのではないでしょうか。

2009年12月15日火曜日

あなたの知らない死後の世界 ~地獄編①~

仏教では、人は死んでから六つの世界のどこかに生まれ変わると考えられています。

その世界の中で一番苦しみの多い世界が「地獄」です。
そしてこの地獄は炎によって身体を焼かれる熱地獄と寒さに苦しむ寒地獄とに分けられます。
ここではよく知られている熱地獄について説明していきます。

熱地獄は八層からなっており、地下約5万キロにあるとされています。

上から

等活(とうかつ)地獄
黒縄(こくじょう)地獄
衆合(しゅうごう)地獄
叫喚(きょうかん)地獄
大叫喚(だいきょうかん)地獄
焦熱(しょうねつ)地獄
大焦熱(だいしょうねつ)地獄
*無間(むけん)地獄  
 
となっており、これは苦しみの少ない順でもあります。 

*絶え間ない苦しみが襲ってくる時は「無間地獄だ!」
  と言って日常でも使うことがありますね。



地獄にも刑期があるのですが、
一番苦しみの少ない等活地獄でさえ1兆6600億年という気の遠くなるような期間です。
この間は苦しまなければいけません。

絶対行きたくないですね~!

次回は等活地獄について説明します。

2009年12月14日月曜日

呼吸を意識してみる

無意識にしている呼吸ですが、
我々は一分間に18回、一日に約26,000回呼吸をしています。

不安や緊張を感じている時は、呼吸は早く浅くなり、
悲しい時は、深いため息を
怒っている時は、短く強い息となります。

呼吸と感情はつながっており
浅く早い呼吸をすると、身体は緊張してきます。
逆にゆっくりと深い呼吸をすると心は落ち着いてきます。

普段はほとんど意識していない呼吸ですが
あわただしい時期、ちょっと呼吸を意識して深呼吸してみてはいかがでしょうか。


ただ深呼吸するのもよいですが、
ちょっとイメージを使ってみるのもおすすめです。

息を吸う時は、身体の中に何かエネルギーが入ってくるようなイメージをする 
吐く時は、身体の中の不要なものが出ていくようなイメージをする

イメージはなんでもよいです。
例えば海や山を思い浮かべ、そこから自然の力が入ってくるようなイメージなど。

2009年12月9日水曜日

お坊さんにとってのクリスマス

クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う日です。

昨日12月8日はお釈迦さまが菩提樹の下で悟られ

仏陀(ぶっだ)となられた日です。

よってお坊さんにとってはクリスマスのような日なのです。

と勝手に決め付けていますが。。。

悟られた日を記念して行われる法要を「成道会」(じょうどえ)といいます。

成道会がクリスマスよりもポピュラーになる日が来るとよいなと思います。

お釈迦様は、少女が差し上げた乳粥(ちちがゆ)を飲んでから悟られているので

この日はおいしいヨーグルトか牛乳を皆で頂きながらワイワイガヤガヤとするのも

面白いかもしれませんね。

2009年12月6日日曜日

人間の究極の幸せとは

鳩山首相の所信表明演説でお坊さんの言葉が紹介されていましたので紹介します。
 先日、訪問させていただいたあるチョーク工場のお話を申し上げます。

 創業者である社長は、昭和34年の秋に、近所の養護学校の先生から頼まれて2人の卒業生を仮採用しました。毎日昼食のベルが鳴っても仕事をやめない2人に、女性工員たちは「彼女たちは私たちの娘みたいなもの。私たちが面倒見るから就職させてやってください」と懇願したそうです。そして、次の年も、また次の年も、養護学校からの採用が続きました。

 ある年、とある会でお寺のご住職が、その社長の隣に座られました。
社長はご住職に質問しました。
 「文字も数も読めない子どもたちです。施設にいた方がきっと幸せなのに、なぜ満員電車に揺られながら毎日遅れもせずに来て、一生懸命働くのでしょう?」。
 ご住職はこうおっしゃったそうです。
 「ものやお金があれば幸せだと思いますか。」
 続いて、「人間の究極の幸せは4つです。愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること。働くことによって愛以外の3つの幸せが得られるのです」。

 「その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」、これは社長の実体験を踏まえた感想です。
 このチョーク工場は、従業員のうち7割が「障害」という「試練」を与えられた、いわば「チャレンジド」の方々によって構成されていますが、粉の飛びにくい、いわゆるダストレスチョークでは、全国的に有名なリーディングカンパニーになっているそうです。障害を持った方たちも、あるいは高齢者も、難病の患者さんも、人間は、人に評価され、感謝され、必要とされてこそ幸せを感じるということを、この逸話は物語っているのではないでしょうか。
 私が尊敬するアインシュタイン博士も、次のように述べています。
 「人は他人のために存在する。何よりもまず、その人の笑顔や喜びがそのまま自分の幸せである人たちのために。そして、共感というきずなで結ばれている無数にいる見知らぬ人たちのために」。


お坊さんの言葉もすごいですが、この会社の社長もすごいですね。
この会社は日本でいちばん大切にしたい会社(坂本 光司著)で紹介された5社の一つに選ばれています。
その会社の名前は日本理化学工業(株)です。