2008年8月6日水曜日

施餓鬼会


8月7日(木)は西方寺で施餓鬼会法要が行われます。

施餓鬼会とは?

お釈迦様の弟子の一人の阿難尊者が瞑想しているときに餓鬼が現れて次のように言いました。
「お前の命はあと3日、死んだ後は、我々のいる餓鬼道にいくことになる」
驚いた阿難尊者はどうしたら救われるのか餓鬼に尋ねました。
すると餓鬼は「無数の餓鬼や修行している人に飲食を施せ。そうすれば餓鬼は飢えから救われて、その功徳(くどく)によってお前も救われる。さらにお前は功徳によって幸福と長命を得ることができる」と言い消えていきました。

阿難尊者はお釈迦様にどうやって餓鬼へ飲食を施すのか教わりました。そして言われた通りに行い阿難尊者は救われ寿命を延ばすことができたのでした。
これが施餓鬼会のはじまりとされています。そして餓鬼だけでなくご先祖様や無縁の諸々の精霊を供養したり、自分の福徳延寿(ふくとくえんじゅ)を願うようになりました。




<補足>
仏教では人は死んだら六道輪廻の世界に生まれ変わると考えます。
どこの世界に生まれ変わるかは生前の行いで決まるとされています。

六道輪廻の世界
 (苦しみの多い順です)
1.地獄道
2.餓鬼道(飢えや渇きに苦しめられている世界)
   昔、子どもたちはよく腹を空かせていたのでガキと呼ばれるようになりました。
3.畜生道
4.修羅道
5.人道
6.天道

この六道輪廻の世界はいずれも悩み、苦しみの絶えない世界です。
仏教はそれらの世界から脱出(解脱)することが目的なのです。

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