2008年5月20日火曜日

敵の敵は味方

最近読んだ本で伊坂幸太郎著「チルドレン」があります。そこに出てくる登場人物の発想がとてもユニーク?クレイジー?で頭がやわらかくなりました。


3人組の少年たちが1人の少年を取り囲み、今にも殴りかかろうとしていた。その時ちょうど通りかかった大人がいた。彼は少年たちに近づいていき「喧嘩は止めなさい」と注意した。当然3人組の少年はその大人に「うるさい、お前には関係ない」と言って怒り出した。
大人も少年たちには負けずに「うるさい、俺の言うことをきけ」と怒鳴った。そして急に振り返り、取り囲まれていた少年を殴り、その少年は倒れてしまった。

3人組の少年たちは皆、頭の中は「?」であった。もちろん殴られた少年も自分を助けに来たと思っていたのに思い切り殴られ「?」であった。大人はその場から離れていった。そして振り返り3人の少年に向かって「私の勝ちだ、早く帰れ、ガキ」と言った。
少年たちは頭の中が混乱していた。そしてなぜか殴られた少年を抱えあげて、4人でその大人から逃げるように去っていった。

このような発想はおもしろい。敵の敵は味方なのですね。



とにかく楽しめます。是非どうぞ。

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