曲がりくねっている松の木がありました。これをまっすぐにする方法を一休さんは教えてくれました。
それは、とても簡単なことでした。曲がりくねっている松の木を、曲がりくねっているまんまに見れば、松の木はまっすぐになるということでした。
まっすぐにと言われると、どうしても我々は強引にでもまっすぐにしようとしてしまいます。
しかし曲がったそのままを曲がったまま見れれば、それはまっすぐに見るということなのです。
仏教には物事を正しく見る「正見」(しょうけん)という言葉があります。正しく見ているつもりが、自分の思い込みなどによってできていないことが多いのです。
ありのままに見ていくということを大切にしていきましょう。
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