一人で暗い暗い冥土の道を歩いていくところまで①で書きました。
歩きはじめて七日目となりました。
この七日目に死者は最初の裁判を受けることになります。
仏教では守らなければならない五戒というものがあります。
<五戒>
不殺生戒(ふせっしょうかい)― 生き物の命をみだり奪わない
不偸盗戒(ふちゅうとうかい)― 人のものを盗んではいけない
不邪淫戒(ふじゃいんかい) ― 自分の妻(または夫)以外と交わってはいけない
不妄語戒(ふもうごかい) ― うそをついてはいけない。
不飲酒戒(ふおんじゅかい) ― 酒を飲んではいけない。
裁判ではこの五戒について調べられます。
最初の裁判官は秦広王(しんこうおう)となります。
この王の本来の姿は 不動明王 です。
ここでは、主に生前の殺生について裁かれることになります。
しかし七日間の猶予を与えられ、判決は次の裁判官に委ねられることになります。
次に死者を待っているものは有名な「三途の川」になります。
これは冥界の道を横切っている大河で必ず渡らなければなりません。
今日はここまで。次回は三途の川について、そして次の裁判について説明します。
<補足>
旅をしている死者の食事は、香(こう)です。
お線香が死者の唯一の食事となります。
中陰の間(死者が亡くなってから49日まで)、線香を絶やしてはならないと
言われているのはこのためなんです。
下の写真は不動明王です。
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