2009年4月17日金曜日

お地蔵さんのよだれかけ

お檀家さんが、お地蔵さんの帽子とよだれかけを新しく取り替えてくれました。






お地蔵さんは正式には「地蔵菩薩」と言います。
お釈迦さんが亡くなってから56億7千万年後にあらわれる弥勒菩薩(みろくぼさつ)が来るまでの間、すべての人を救いとるためにこの世にいると言われています。

平安時代からお地蔵さんは広く信仰されるようになりました。

江戸時代になると「賽の河原の物語」が流行りました。
これは早くに死んだ幼い子供が賽の河原(三途の河原)で、両親を供養するために石を積んでいきます。しかし塔が完成する前に鬼が現われ壊されてしまいます。何度も何度も試みるがその繰り返しになってしまいます。そこで登場するのがお地蔵さんです。最終的にはお地蔵さんが子どもたちを救済していきます。(これは民間信仰であり仏教とはあまり関係がないと言われています。)

この物語と地蔵菩薩の信仰が結びついて、特に子どもを守る仏様として親しまれるようになっていきました。

帽子やよだれかけをつける理由は、我が子が使っていたものをお地蔵さまに身につけてもらうことによって、子どもの匂いを知ってもらって、子どもを見守ってもらうように願うからなのです。

赤色のよだれかけが多いのですが、これは赤ちゃんの赤という説や赤色は魔除けの色、清い色という説、赤いものを赤ちゃんに着せるという昔からの風習とも言われているようです。

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