2011年12月21日水曜日

代受苦者

仏教では戦争や自然災害での犠牲者のことを「代受苦者」と呼び

自分の代わりになってそれらを受けてくださった人、という意味です。


瀬戸内寂聴さんは、東北の震災で亡くなった人は、我々の代わりに苦しみを

受けた「代受苦者」であり、だからこそ、感謝をこめて亡くなった方々を供養

しなければいけない、自分の命を大切にしなければいけないと説法していました。

被災された方々も同様で、我々の代わりに苦しみを受けられている

「代受苦者」なのです。だから、決して他人事ではすまされないことになるのです。


因みにお地蔵様は、「代受苦の仏様」と言われており、暖かい眼差しで我々の

苦しみを引き受けて下さる仏様です。

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