私たちを悩ませ苦しめている心の働きを「煩悩」と言います。 「煩悩の犬は追えども去らず」と言われるように人間の心にまとわりつくものです。そんな煩悩とどう付き合っていくのか、煩悩のかたまりであるわたくし、和尚と考えていきましょう。
2008年9月18日木曜日
供養の意味
もうすぐお彼岸ですね。お墓参りをしてご先祖様を供養されると思います。お花をお供えしたり、お線香を焚いたりすると思いますが、ただ何気なくしている行為にもちゃんと意味があります。
●お線香
インドでは古くから体臭を消すために樹皮などからとった香料を焚いたり身体に塗ったりしていました。これらが仏教にも取り入れられたようです。我々は煩悩を沢山もった身です。お線香を焚くことにより心を清らかにしていくのです。
●お花
仏様の特徴は「慈悲」の心があるということです。
「慈悲」というのは簡単に説明しますと、苦しみを取り去って楽しみを与えてくれる(抜苦与楽)という意味になります。
花はまさに慈悲の象徴となります。なぜなら、嬉しいことがあったり、悲しいことがあったりする時には、お花はいっしょに喜んだり悲しんだりしてくれるように見えるからです。花というのは、「分かちあう喜びを二倍にして、分かち合う悲しみを半分にする」存在なのです。
なぜ美しい側を人間に向けるのでしょうか?それは仏様の「慈悲」が人間に向けられていることを表しているからです。だから仏様を敬うことも大切ですが、それ以上に仏様の慈悲も感じ取ってみてください。
●灯明
仏様の特徴のもう一つは、「智恵」が備わっているということです。
「智恵」を簡単に説明するとものごとに明るく、何でも知っているということです。
灯明は仏様の智恵の象徴なのです。仏様の智恵の光が無智なる我々を照らしてくださっているのです。
花をお供えしてもいつしか枯れていきます。灯明もいつしか火は消えていきます。
つまり「無常」といことを表してもいるのです。
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