「自分の感受性くらい」/茨木のりこ
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもがひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
政治評論家三宅久之氏が紹介していた詩です。
金八先生でも茨木のりこさんの詩が度々引用されていました。
厳しいけど力も湧いてくる詩ですね。
ちょっと背中を押してもらいたいときに読んでみるのもよいかもしれません。
2 件のコメント:
はじめまして。
時々拝見させて頂いてます。
何とも心に沁みるお言葉ばかりで、心が洗われるようです。
私は、写真を撮るのが趣味であちこち出かけますが、滝に行くととても気持ちが良く何とも言えない感じです。
仏様のお言葉と滝。
何だか通じるところがあるような・・・。
益々のご活躍をお祈りいたします。
コメントありがとうございます。
滝とお寺、どちらも日常からちょっと離れた空間で似ていると思います。
滝はまさに仏教をあらわしていると思います。水は高きから低きに流れ、そこにはあらゆるものが凝縮されているように感じます。
またよかったらブログご覧になってください。
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