2008年6月28日土曜日

とらわれていませんか?



昔々のお話。僧侶たちが川を渡ろうとしていた。若い女性が川岸に立っていた。彼女は川を渡りたいが深すぎて渡れずに困っていた。僧侶は女性を抱いてはいけないという戒律があったので困っている女性を見てみぬふりをして川を渡って行った。しかし一人の僧侶だけが女性を抱きかかえ川を渡った。
それを見た他の僧侶たちは「女性を抱くとはけしからん」と怒ってその僧侶をいつまでも非難する。しばらくすると、女性を抱いて川を渡った僧侶は一言。
「あなたがたはいつまで女性を抱いているのですか、私は既に女性をおろしました。」と。

いつまでも女性にこだわっているのは他の僧侶たち。女性は既にいないのです。

こだわったり、とらわれたりするのが我々人間です。しかしそのせいで窮屈になることもあります。とらわれやこだわりから離れることが仏教の教えです。

2008年6月26日木曜日

楽しく船酔い、元気に吐こう

今週土曜日は子どもたちといっしょに大敷網体験を行います。朝6:00に出港し、作業船に乗り込み見学をします。そしてとれたての魚をさばいて刺身にします。地元の人の協力でおにぎりと味噌汁をつくってもらい、刺身といっしょに朝ごはんです。

先日この打ち合わせのなかで、酔いを心配している人がいました。私も小さい頃は船に乗ると必ずといってよいほど酔っていました。海が時化てなくても船のペンキの匂いで気持ち悪くもなり、船に乗るのは苦痛でした。その時の気持ちは「船に酔って吐いては絶対にだめ、恥ずかしい」というものでした。
しかしよく考えてみると、酔って吐いてはいけないのでしょうか・・・?
他の人よりもとても繊細だから、気持ち悪くなり吐いてしまう。自然のことですね。

だったらおおいに吐けばよいと思います。
もし誰もが吐くようになれば、吐かない人が今度は「船に乗ったら絶対に吐かないといけない」と思うようになり、苦痛となるのではないでしょうか。

いかに楽しく吐けばよいのか考えてみても面白いですね。
船にのって何分で吐くのか、1位の人にはプレゼントをする。
いかに上手に吐くのか、吐き方の上手な人にはプレゼントをする。
海に向かって吐いたら魚の餌にもなりますしね(笑)
船にのったらみんなに「早く吐け~吐け~」とせき立てる。

馬鹿なことばっかり言っていますが、吐いてもよい、悪いことではない、恥ずかしいことでもないというような雰囲気が大切だということです。

土曜日に吐いた子ども、大人がいたら、「上手に吐いたね~お見事」と言いたいと思います。(笑)

2008年6月23日月曜日

最近のうつ病

先日のクローズアップ現代でうつ病について放送されていました。
最近はこれまでとは違う「うつ病」が増えてきているということでした。

それは「非定型のうつ病」と呼ばれるタイプで、抗うつ剤(薬)が効かないのです。
従来のうつ病によくある特徴とは正反対の部分もあり、例えば日中は気分がよいが、夕方ごろより気分が落ち込んできたり、自分を責めずに、イライラして周りにあたったり、寝ても寝たりないような傾向があったりなどするようです。

もう一つが「双極性Ⅱ型のうつ病」と呼ばれるもの。うつと躁の状態が交互にやってくる病気のこと。そして躁の状態は比較的軽いのが特徴。気分が落ち込んでいるときに病院にいって話をするので、医者は「うつ病」と判断してしまう。躁の状態が軽い為、本人もよくわからず、いつも一緒にいる周りの人などの話を聞かないとわからない場合もあるようです。

1年間の自殺者数が10年連続で3万人を超えました。自殺の原因の1位は「うつ病」です。

メタボ、メタボと生活習慣病の予防に力を入れるのもいいですが、もっと「うつ」の予防にも力を入れなければと感じました。

2008年6月22日日曜日

断然早い Firefox 3

パソコンを使い始めてから疑いもなくWEBページを見るときはインターネットエクスプローラーを使用していました。Firefoxとういブラウザは反応が早いという情報を得て、早速ダウンロードしてみました。そしてびっくり。反応速度が早い早い。特にG-Maileを開くとき、読み込み時間がかなり長かったが、もう比べものにならなくらい早いのです。詳しく調べてみると、動作は史上最速のようです。

2008年6月20日金曜日

プラス思考もマイナス思考も悩みの原因

人間関係などで心が揺れると、人は頭のなかでいろいろな計らいごとが浮かんできます。「自分の悪口をいっているに違いない」「きっと怒っているに違いない」「どうせ私なんで嫌われているのだろう」などなど。そしてそれらが頭にこびりつきマイナス思考から身動きがとれなくなります。

仏教ではそのような計らいごと、想像をするなと考えます。そして同時にプラス思考もするなと言っています。
マイナス思考は過去のこと、プラス思考は将来のこと、先のことを推測、想像しているのに過ぎないからです。プラス思考、マイナス思考とも悩みを生む原因となるのです。

だから大切にすることは、今現在をありのままに受け入れて、この瞬間に生きていくことなのです。世は無常なのですから。

2008年6月18日水曜日

コミュニケーションを左右する要素は・・・?

コミュニケーションを左右する要素として言葉は7%、ジェスチャー55%、声の調子38%と昔習ったことがある。様々なコミュニケーションに関する本や研修などでよくこのことは言われています。
言葉の意味などはあまり重要ではなく、それ以外の方が大切だということです。そういえば、「人は見た目が9割」という本もでてましたね。

本当に言葉の意味はそれほど重要ではないのでしょうか?たった7%???

調べてみるとこれは間違いでした。簡単に言うと、「楽しいです」と言った人の表情が不快そうな場合、それを見た人はどのように感じるのかを調べた実験で、結果として言葉の要素は7%という結果であった。感情と態度が一致していない場合、それを見た人はどのように感じるのか、感情と態度のコミュニケーションの実験だったのです。その結果だけがどこかで一人歩きしてしまい、コミュニケーションは言葉よりも非言語的な要素がとても重要であると勘違いされ広まっているのです。

よく考えてみると言葉の要素が7%とはおかしい。極端ですが、外国の言葉を話されても全く意味はわからないですからね。

2008年6月15日日曜日

オーストラリアのワイン

[yellow tail] CHARDONNAY
イエローテイル・シャルドネ



オーストラリアの白ワインを頂きました。
果実実たっぷりでヴァニラやココナッツの香りがして、なめらかな飲み口をもった白ワインのようです。
写真ではわかりませんが、黄色い箇所にうっすらと真ん中のカンガルーの絵が浮かんでいるんですよ。
ちびちび楽しみたいと思います。

様々な価値感

外国人2名の先生と今日は会食、そしてお寺に宿泊。様々な話で盛り上がった。彼らは日本で2~3年働いき、そして9月からはアジアへ二人で旅をすると言う。20代後半の彼らは特に焦る様子もなく自分たちのしたいことをゆっくり考えている。仕事を終えても特にすぐ探さなくてはという気持ちもない。ゆっくり旅をしながら決めるようである。このような行動は日本人にはなかなかできないと思った。

ふと、秋葉原の通り魔の事件を思い出した。犯人には、皆と同じように行動をしなければ疎外されるという価値感が強く根底にあったような気がしてならない。

良い悪いではなく、様々な価値感に触れることの大切さを感じた一日だった。

2008年6月11日水曜日

考える力と感じる力

最近は頭を使って色々と考える日が多い。ちょっと疲れ気味。
考えることは大切であるが、感じてみることを忘れているような気がする。
生きていくためには頭を使って考えることは必要になってくるが、感じることも忘れてはいけない。
体全身を使って感じること。五感をフル回転させて感じること。
頭ばかりではなく、感覚にも刺激を与える。考える力を鍛えるように、感じる力も鍛えなくては。
考えすぎて頭でっかちにならぬよう、日頃から感じることも大切にしていきたいなと思っている今日この頃である。

2008年6月6日金曜日

居酒屋タクシーから幸せを運ぶタクシーまで

今日ニュースで居酒屋タクシーが話題になっていました。お役人のタクシーチケット無駄遣いが問題になっている中、今度は運転手からビールやおつまみ、商品券、現金などを財務省などのお役人がもらっていたというから驚き!そんな行為をするタクシーを業界では「居酒屋タクシー」と呼んでいて、タクシー乗り場に並ばずに、外れたところにライトを消して深夜お役人からの連絡を待っているようです。

秋田では乗車したお客さんに自分で探した四葉のクローバーを押し花にして渡す運転手がいるようです。
なにも見返りを期待しない、ただお客さんに幸せを運ぶ運転手。仏様ですね!

2008年6月4日水曜日

運動会は子どもの撮影、応援???

運動会は春に移行しているところが増えてきているようですね。先日もテレビで運動会の様子が映っていました。学校の二学期制移行や、秋には行事が多いからという理由のようです。(因みに北海道では春に行う学校がほとんどのようです)

さて、運動会ではビデオカメラ片手に熱心に子どもを撮っている保護者の姿をよく見かけます。かわいい我が子を撮ろうと必死になっている保護者の方も・・・。

撮影に夢中になるのはよいですが、ゴールに入ったときにまず見るのは親です。その時にビデオカメラから子どもを覗いていたらどうでしょうか?ちょっとかわいそうな気がします。子どもとのアイコンタクトや一声かけることもお忘れなく。運動会だけに限りませんが。

2008年6月3日火曜日

仏教用語 「人間」

言うまでもなく、これをご覧なってる皆さんの事であり、又これを書いてる私のことでもあります。これも仏教語です。ここで皆さんに質問です。
人(ひと)と人間(にんげん)の違いってわかりますか?
辞書で「人間」を調べますと「人」と書いてありますし、「人」を調べますと「人間」と書いてあります。
現在では全く同じ意味として使われてるんですね。
しかし、仏教語としての「人間」には「人」と違い「間」の字が付いてます。その意味する所と言うのは、人々の間、つまり人々が住んでる所の意味があると言う事です。「人」と言うのは、人々が住んでる世界(人間)があって初めて「人」として生きていけるわけです。つまり、「人」と「人間」は切り離せないものと言う事で、同じ意味になってしまったわけですね。
これからも、一蓮托生の我々が住んでるこの世界を大切にするのはもちろん、これをご覧なってる皆さんとの間、ご縁(人間)も大切にして行けたらと思っています。

                                   (プロジェクト副委員長)

2008年6月1日日曜日

どっこいしょ

六根清浄(ろっこんしょうじょう)という仏教の言葉があります。
六根とは、目、耳、鼻、口、体と心(意)のことです。心(意)とは目、耳、鼻、口、体から生じる心の働きのことです。これらの六根からでてくる欲望を断ち切って清らかになるという意味です。

昔の人は山に登るときなど、自然の中で身や心を清めるためにこの言葉を唱えながら登っていました。そしてこの言葉が「六根浄」となり、「どっこいしょ」となったと言われています。

昨日は子どもたちと田植えを行いました。裸足になり田んぼに入り、田植えをしばらくすると、後半は泥遊びに。とても楽しそうな表情でした。学童の先生から泥んこ遊びは情緒の教育によいと聞いたことがあります。自然に触れ合いながら遊ぶことは、六根清浄なのかもしれませんね。