山中で修行をしていた人がおりました。
その山中には、毒蛇がたくさんいたので修行していた人は
蛇がこないように床を高くして座禅をしていました。
高くはしたものの蛇のことが気になり、毎晩眠れませんでした。
そこでお釈迦様はその人を啓発してやろうと、毎晩修行者のもとに
姿を変えやってきて「毒蛇が来たぞ!」と言いました。
修行者はその度ごとに灯火をつけてあたりを調べましたが毒蛇はいませんでした。
何度も繰り返されるので修行者は
「なぜうそを言うんだ」と怒りました。
そうするとお釈迦様は次のように言いました。
「あなたはどうして自分の内にある心の毒蛇を見ないのですか?
あなたの心の中には4匹の毒蛇が棲みついております。
退治もしなくて、外ばかりみていても修行はできません」
さて、心の中に棲む4匹の毒蛇とは
1.疑いの心
2.なまけ、おこたる心
3.自己中心的な心
4.思い上がりの心 を意味しています。
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