一歳の子を病死させた母親は
「どなたかこの子を生き返る薬をください」と必死になって叫び、街中を走り回っていました。するとお釈迦様に出会い次のように言われました。
「わたしが薬をあげよう。それには芥子の種が必要だから探してきてほしい。ただし、それはこれまで一度も死者を出したことのない家からもらってこないといけません。」
「ありがとうございます。今から探してきます。」と母親は家々をまわりはじめました。
どこも芥子の種はあるものの、死者を出している家ばかりでした。
回っているうちに、死者を出していない家はないことがわかり
誰もが悲しみを背負いながら生きているということを体感しました。
母親はお釈迦様の所に行き、
「芥子の種は必要ありません。この子を葬ってやろうと思います」と伝えました。
相手によって伝え方を変え、その人の心に働きかけ響かせることができるのがお釈迦さまのすごいところです。
人に伝える時はどうしてもワンパターンになりがちです。
相手をよく見て考えてから伝えることをしていきたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿