全日本仏教会会長 松長有慶さんの言葉です。
「金もうけしたい人は、させたらええんですよ」
「肉買いたい、金持ちになりたい。欲望は生命力に通じる。
全否定するのではなく、他人に役立つよう昇華すればいい」
「人間が最も満たされる大きな欲とは
『あなたのおかげです』と語る人が、一人でも二人でも現れる
ことやないですか」
(平成22年1月6日付 読売新聞より引用)
仏教は欲を否定している訳ではない。
欲は生きる力にもなり、他人をHappyにすることだってできるもの。
欲のお陰で頑張って夢がかなったり、社会に貢献することだってできる。
しかし欲を満たそうとすると、時々よからぬ心に変わってしまい
そして結果として自分の利益だけしか考えなくなることがある。
他人を見ることなく、自分の為にだけ突き進んでしまうもの。
エネルギーとなる欲望の一部を、人さまのお役に立てる、感謝される、喜ばれるということに使っていくこと。そうすれば、実は最上級の欲を手に入れることができるのだ。
お金をいくら稼ごうとも、どんな高級なものをもってもよい。
ただ忘れてはならないことは、いつの時代でも「相手に思いを馳せる」ということではないだろうか。
欲に取りつかれすぎて「自己虫」という虫が世界で大量に発生している現代に、松長有慶さんの言葉はフィットする。
ダボス会議(世界経済フォーラム)に出席されるようなので、世界の政界・財界のトップに仏の教えを是非説いて欲しいと思う。
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