私たちを悩ませ苦しめている心の働きを「煩悩」と言います。 「煩悩の犬は追えども去らず」と言われるように人間の心にまとわりつくものです。そんな煩悩とどう付き合っていくのか、煩悩のかたまりであるわたくし、和尚と考えていきましょう。
2009年5月5日火曜日
六地蔵
お墓の入り口には六体のお地蔵さんがよく祀られています。
これは「六地蔵」と呼ばれています。
なぜ六体なの?
仏教では、人は死んでから六道の世界を生まれ変わりそれを繰り返すと言われています。
六道とは
天道(てんどう)
天人が住む世界で空を飛ぶことができます。
寿命は人間よりも長く悩み・苦しみも人間よりははるかに
少ない世界です。
人間道(にんげんどう)
我々が住む世界のことです。悩み・苦しみが多い世界です。
修羅道(しゅらどう)
修羅が住み、争いの絶えない世界です。
畜生道(ちくしょうどう)
人間以外の生き物を畜生といい、他人のことを一切考えない
自分中心の世界です。
餓鬼道(がきどう)
欲しいものが手に入らない世界です。
餓鬼はいつも飢えや渇きに苦しんでいます。
地獄道(じごくどう)
一番苦しみの多い罰のある世界です。
どの世界に生まれ変わるのかは、生前の行いで決まるとされています。
いずれの世界も悩み苦しみのある世界で、仏教ではこれらの世界から解脱することが目的なのです。
六体のお地蔵様にはそれぞれ役割があり六道にいる者を救い導くと言われています。
この世とあの世の境であるお墓の入口は六道の入り口でもあります。
そこに六地蔵を祀ることにより、お地蔵さまが我々を救ってくれるのです。
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