手を合わせることを「合掌」といいますが、我々は食事の前後に、何か人から頂いた時にそしてお祈りするときなどには、手を合わせます。インドやタイなどでは挨拶するときにもそうしますね。
ちなみに、右手は仏様、左手は我々人間をあらわします。
合掌して伸ばしている指の力を緩めてみると真ん中かが横に膨らみ、これは蓮の蕾をあらわします。
蓮は仏教ではとても大切な華で、仏様が座っていたり、立ったりされている下には蓮の台や蓮の華があります。蓮は泥中にあり、美しい環境ではありません。
しかし、そこからでも栄養素を吸収して成長していき、そして汚れのない綺麗な姿をあらわします。
だから蓮の華は「さとり」を表現します。
我々が住んでいる世界は、煩悩うごめくとてもドロドロした泥中のようなものです。
しかしそこから茎を通して蓮の華のように仏様の世界にいたることができるのです。
煩悩があっても、必ずそこから仏の道につながっているのです。